映画「かば」に日本語字幕を付けました
12月17日(日)徳島市人権フェスティバルで上映の映画「かば」に日本語字幕を付けました。
映画「かば」・・・1985年の大阪西成の中学校を舞台に生徒と先生、家族、卒業生の群像劇。校内暴力、差別と偏見、貧困。そのなかで人と人が向き合うことの大切さを描いている。すでに昭和は遠くなり川本貴弘監督はこの映画を時代劇だと言っているが、これからの時代を生きるヒントが詰まった決して古くない映画である・・・
ひこばえの事業の1つである映画の字幕制作。以前は1年に4、5本作成する年もあったが、映画会社が字幕を用意する作品が多くなり、私たちに依頼が来るのは最近は年に1、2本ほどになっている。今回の作品は時間をかけてじっくり向き合うことができた。
私は字幕依頼が来る前に1度観ていた映画だが、字幕作成のために何度も見ていると見るたびに奥深さを感じた。上映後の監督のトークでは制作に至る過程や取材、地元の人たちとの付き合いなどを話されたので、更に深く内容を理解することができた。
当分DVD化はしないそうで監督自らが機材を持ち込んで全国を回るそうだ。
この映画の字幕制作に関わることができたこと、良い仕事をさせてもらったと思う。(あ)