要約筆記は聞こえの不自由な方のために、話の内容を文字にして伝える方法です。
1960年代後半から70年代にかけて、難聴者の会議にOHP(オーバーヘッドプロジェクター)を使って、発言者の話の内容を文字にしてスクリーンに投影したのが始まりです。
手書きから始まった要約筆記は、現在はパソコン要約筆記が主流となりました。
会場全体に向けてスクリーンに文字を出す方法(全体投影)、利用者が手元のパソコンなどで見る方法(ノートテイク)など場面に応じて利用されています。
IT機器やIT技術の進歩による音声文字変換機能の進歩など、聴覚障害者が音声情報を得る方法の選択肢は大きく広がってきています。
話の内容を読みやすく文字にして伝える要約筆記は、現在、様々なコミュニケーション支援の方法のひとつとして利用されています。
要約筆記は、福祉サービス制度のなかで聴覚障害者の支援事業として行われており、無料で利用できます。
要約筆記は、医療機関の受診や学校の保護者会など、聴覚障害の方が個人で利用でき、また聴覚障害者の団体でも利用することができます。
高齢社会でも活躍する要約筆記
聴覚障害者のコミュニケーション手段として生まれ、普及してきた要約筆記。高齢化社会の現在、その場の音声の文字化は聞こえる人にも情報を「補う」働きをしています。
要約筆記のお申し込みは・・・
視聴覚障がい者支援センター(徳島県立障がい者交流プラザ内)まで
http://www.kouryu-plaza.jp/sc-center/volhelp/youkou/